電子書籍リーダーには、主にカラー液晶のタブレット型と電子ペーパー端末の2種類があります。
中でも、電子書籍リーダーならではの「電子ペーパー端末」が、なぜ人気が高いのでしょうか。
それは、電子ペーパーを使った端末は『リアルの読書体験を忠実に再現できる』からだと思います。
なぜ電子ペーパーが選ばれるのか
電子ペーパーのメリットは大きく3つです。
太陽の下でも文字が読みやすい
日中の太陽の下では、携帯の画面やスマートフォンの液晶、タブレット型PCのディスプレイに表示される文字はほとんど読めません。
太陽の光が反射してしまうからです。
しかし、電子ペーパーの場合は、普通の紙と同じように反射光を利用して文字を表示するので、太陽の下でも気にせず読書することができます。
逆に暗い場所では、バックライトを使ったカラー液晶が力を発揮します。
電子ペーパーは通常の紙と同様に、暗い場所では見えません。
真っ暗な場所ではライトが必要になります。
噂では、現在アマゾンが暗い場所で発光する新型Kindleや、フロントライト月のKindleを開発中とのことです。
目にやさしい、目が疲れない
電子ペーパーは、バックライトを使わないので長時間読書を続けても、目にやさしく、目が疲れません。
パソコンなどで目が疲れる原因は、バックライトの光が目に入るからだと言われています。
電子ペーパーの場合は、反射光によって文字を浮かび上がらせるので、画面から光が出ることはなく、自然で目に優しいのです。
パソコンや携帯電話が苦手で、長時間画面を見ていると目が疲れてくる方は、一度電子ペーパー端末を使ってみるとよいでしょう。
バッテリーの持ちがよい
先ほどにも解説した通り、電子ペーパーはバックライトを使わないので、省電力に優れています。
電子ペーパー端末によっては、1ヶ月~2ヶ月、一切の充電なしで利用できるものもあります。
タブレット型PCなどは、携帯電話と同様に、普通に使っていると2、3日に一度は充電をしなくてはなりません。
充電を気にせず使える点も、電子ペーパー端末のメリットです。
イーインク(E INK)の電子ペーパー
最も有名なのは、イーインク社(E INK社)の電子ペーパーです。
電子ペーパーには、様々な会社の様々な方式が採用されています。
しかし、現在電子書籍リーダーで採用されている電子ペーパーは、そのほとんどが「イーインク社」のものです。
- 楽天kobo Touch
- アマゾンKindle
- ソニーReader
これらはすべて、イーインク社の電子ペーパを採用しています。
まとめ
アップル社のiPadのような総合的に使えるタブレット型PCも魅力的ですが、電子ペーパーを使った読書専用の電子書籍リーダーには、リアルの読書を体験させてくれるだけのメリットがあります。
楽天kobo Touch(7,980円)など、電子ペーパー端末は比較的安価で販売されているので、試しに購入して、無料で読める電子書籍を2~3冊読んでみるのもよいかもしれません。